【試合レビュー】チェルシー vs サウサンプトン｜チェルシーの課題と前進

1. 試合概要｜チェルシーは勝ち点を積み上げられたか？

得点者

チェルシー、サウサンプトンともに公式戦3連敗中で迎えた試合でした。
チェルシーはポゼッション率が高いものの、ゴール前での決定力不足に苦しんでいました。一方、サウサンプトンは直近の試合で大量失点が続いており、守備の立て直しとカウンター戦術の精度向上が求められる状況でした。

この試合でチェルシーは試合を完全に支配し、シュート数・パス成功率・ゴール期待値、すべての面で相手を上回る圧倒的なパフォーマンスを見せました。

GK：フィリップ・ヨルゲンセン
DF：マロ・グスト、トシン・アダラビオヨ、レヴィ・コルウィル、マルク・ククレジャ
MF：モイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF：ジェイドン・サンチョ、コール・パルマー、クリストファー・エンクンク
FW：ペドロ・ネト

マレスカ監督は4-2-3-1を基本に据えながら、攻撃時にはククレジャが偽サイドバックの役割を果たし、中盤を厚くする戦術を採用しました。
これにより、エンソ・フェルナンデスが前に出て3-2-5の形となり、中央での支配力を強化しました。

前線では、ネトをワントップに起用し、スピードと突破力を活かして相手ディフェンスを引き出す動きを狙いました。

試合開始直後から、チェルシーはボールを支配しながらサウサンプトンの守備を崩そうとしました。

24分、セットプレーから先制点が生まれます。

エンソ・フェルナンデスのコーナーキックに対し、トシン・アダラビオヨが高い打点のヘディングを放ちます。
このボールがゴール前にこぼれると、クリストファー・エンクンクがすかさず詰めてネットを揺らしました。

36分には、素早いカウンターから追加点を奪います。

エンクンクが相手ディフェンスの間を通す完璧なスルーパスを送り、走り込んだネトが鋭いシュートをニアへ突き刺しました。

さらに44分、セットプレーから3点目が決まります。

ペドロ・ネトが蹴ったフリーキックに対し、レヴィ・コルウィルが競り勝ち、ヘディングでゴールを決めました。
前半終了時点でチェルシーが3-0と圧倒的なリードを奪います。

後半に入ると、チェルシーは無理に攻撃を仕掛けず、試合をコントロールする姿勢を見せました。

78分には4点目が生まれます。

途中出場のタリク・ジョージがゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、フリーになっていたマルク・ククレジャが落ち着いてシュートを決めました。

このまま試合は終了し、チェルシーが4-0で完勝しました。

偽サイドバックの役割を完ぺきにこなし、攻撃・守備の両面で貢献していました。ダメ押しの4点目も決めることができました。攻撃でも守備でも自身の持ち味である運動量を存分に発揮しチームの勝利に大きく貢献しました。

ペドロ・ネト：前節から引き続き最前線での起用。スピードと突破力を生かしたゴールもあり、またセットプレーのキッカーとしてはとても質の高いボールを供給しました。ジャクソンが復帰しても一つのオプションとしてネトの最前線起用はありだと思います。

クリストファー・エンクンク：ゴールとアシストを記録し、前線を牽引。サイドでの単騎突破では少し物足りなさを感じるが、得点に絡めるのは彼の持ち味です。得点を決めたことで自信を取り戻したように見え、ミドルシュートを狙うシーンもありました。

コール・パルマー：らしくない決定機ミスがありました。彼基準で言うと最近低調気味に見えてしまいます。

素晴らしい試合でしたが相手が今季まだ2勝しかできていないチームなので、次の試合では、さらなる得点力向上と安定した守備が求められます。チェルシーの進化に期待しましょう！